今日はさとみの誕生日パーティー!
だからケーキを作るよ!
レシピをWebで調べよう!
サイトにアクセスしたらこんなメッセージが表示されたよ!
このサイトを利用するには
最新のブラウザが必要です。
下記のリンクから入手してください。
http://SuperBrowser/old/ver23
どうしよう…?
めんどくさいから他のサイトを見てケーキを作ったよ。
この判断は命拾いでした。
というのも、このサイトの指示に従ってブラウザをインストールしてしまうとコンピューターがマルウェア(ウイルス)に感染したりリモートコントロール(遠隔操作)されてしまうのです。
実は「入手する」を選択すると最新のブラウザではなく「古いブラウザ」をインストールするようになっていました。
といっても古いブラウザにマルウェア(ウイルス)が仕込まれているわけではありません。実はかおりさんが閲覧したレシピサイトは悪意を持った第三者によって作られたサイトで、古いブラウザに存在する「脆弱性」というものを利用してコンピューターをリモートコントロール(遠隔操作)できるようにするサイトだったのです。
脆弱性とはソフトウェアに存在するセキュリティー上の穴で、プログラムのミスなどによって発生する防御壁の穴のことを指します。
このサイトの場合、その穴を通って不正なコードを送信していたのです。
脆弱性が存在しないソフトウェアは存在しません。ブラウザの他にもオフィスソフトやOSにも脆弱性は存在します。
ソフトウェアアップデートにはこの脆弱性を修正する意味もありますので、積極的にアップデートをしていくこと、古いソフトウェアを利用しないことが大切です。